ヒナコ學長のおはなし

仮想的善良性教育機関

伴奏

 

先日に知人の御子息の演奏会に行った。

 

その知人とは大学時代の同級生だ。

将来を有望されている演奏者が舞台の袖から歩き出てくる姿は、

キャンパスを歩いていた同級生とうりふたつだった。

 

なんと見事な演奏なんだろう。

弦楽器だったが、その弓捌きに惚れ惚れした。

 

ふと途中で気が付いた。

伴奏のピアノが真に伴奏なのだ。

 

私はそれほど音楽技術がわかるわけではないのだが、

演奏の主を主とし続けるために弾かれている音の連なりは、

目立たず、出しゃばらず、されどあった方が主が活きてゆく、

これぞ伴奏!と感じられるものだった。

 

伴って奏でられ完成する曲。

 

見習います。

 

 

でも、伴走はもう無理だろうな。

30メートルで息が上がるわ。