ヒナコ學長のおはなし

仮想的善良性教育機関

子供の残酷さ

 

残酷さとは、無慈悲でむごたらしいことだ。

 

さっきからペロペロキャンディーをなめてて思い出した。

 

 

とおいとおい昔、

ペコちゃんのポップキャンディーをなめながら川沿いの土手を歩いていた。

雑草の足元に砂利と虫たちがあった。

 

こんなにおいしいアメちゃんだよ。

きっとアリさんたちもよろこぶよ。

 

小さな私は舐めかけの棒付き飴を地面に置いた。

 

次から次へと光る飴に登り来た蟻々は、

飴に登ると次々に動かなくなった。

 

しゃがんで見ていた小さな私には、

何やらはじめて感じる気持ちがあったはずだ。

 

 

この行為は無慈悲だったのか?

 

蟻にとって残酷なことには変わりはないが。