ヒナコ學長のおはなし

仮想的善良性教育機関

親の味

 

お弁当の時間におかず交換なんてのがあったが、

ほんとはそんなことしたくなかった。

 

うちの味がいちばんおいしかったからだ。

 

 (友だちんちの卵焼きの味のないことったら!)

 

みんななんでそれでいいんだろうって思ってた。

 

 

學長になってわかった。

 

親の味は「安全な味」なのだ。

 

小さいときからずっと食べさせてもらっている味。

生きていくのに一番いい味。

 

味わう愛の味は「安心味」なのだ。

 

だから子供にとって親の味が世界でいちばんおいしいはず。

 

 

 

でもたまごやきには味があったほうがいいな。